みんなで豊かになろう
海風代表 相原りんこ
国連の21世紀のテーマのひとつが「孤独」だそうです。
物理的に一人になることと、社会の中で孤立してしまうことは全く違います。
孤独や慢性的な倦怠感を訴える方が増え、その根本にあるのがお金と時間の問題です。私たちはお金で繋がっている社会、お金を使うことで繋がっている人間関係に翻弄されているようです。
普通の暮らしをしたことのない浮世離れした方達が政を行なっている限り、 私たちの暮らしなど所詮は想像の範疇に過ぎず、私たちの本当の姿など見よ うともしません。
その結果が、今の不公平な税制や低賃金で人を買い叩くこと、削られていく社会保障や無責任極まりない年金制度の崩壊に如実に表れています。
個人の尊厳も命をも置き去りにする今の社会を変えていかなくては、未来はありません。
今必要なのは、社会保障を充実させることで国民の将来不安を取り除き、収入を貯蓄ではなく消費に回すことのできる環境づくりです。そのために、早いペースで可処分所得を引き上げること、法規制を猛烈に強化して長時間労働を抑え込むことをしていかねばなりません。
【消費税は5%へ戻す(廃止を目指す】
代替財源は、所得税の高所得区分の増設と社会保険料の高所得者向け上限を廃止すれば十分。そして法人税を元に戻し、宗教法人の優遇税制を見直すべきです。 法人税を上げると企業が海外へ逃げてしまうという意見も聞きますが、企業は市場を求めて海外進出をします。国民の所得が増えて消費活動が活発になり、国内市場が豊かになれば出て行きませんし、法人税が高くても外国企業は日本に投資するようになります。
【暮らせる最低年金保証制度の確立】
国民の生命、財産を守ることを放棄するならば、それはもう国家とは言えません。 そもそも年金制度は若い世代に負担させないため、積立金として始まった制度です。政権与党が確信犯的に散財し賦課方式に変え、世代間の分断を煽っています。そして現実は、働けなくなったら年金だけでは暮らせません。根本的に制度を改革することは喫緊の課題です。 同様に、介護保険システム の見直しをしなければなりません。 毎年約40件からの介護殺人が起きるなど、異常な国です。 個人の努力や我慢が抑止力である限り、介護殺人はなくなりません。 根本的解決は、然るべき社会保障による支援であり、そのために人間の社会はあって、国民は税金を納めるのです。(税は財源ではありませんが、分かりやすくお伝えするためこのように表現しています) 自己責任の名のもとにひたすら我慢を強いるなら、国には国民を裁く権利も税金(保険料も税金です)を取る資格もありません。
【最低賃金1500円】
日本の最低時給は先進国内で最下位なので、早急に大幅に引き上げねばな りません。NHKでも報道されたように、一人暮らしで必要な賃金は最低時給 1693円。それでも、結婚して子供を育てられるかといえば共稼ぎでギリ ギリです。賃上げが厳しい中小零細企業には、当然国が然るべき補助をすべきです。また、最低賃金が上がるだけではいけません。株主資本主義を見直し、労働の対価をきちんと分配し、国民の所得を引き上げていくことが重要です。
【財政出動の前に】
私たちは「労働」問題と「働き方」の問題を、きちんと分けて議論しなければいけません。「働き方」と言った場合、そこでは権力や資本の問題は全て隠蔽されて労働者自身の問題へと還元されてしまいます。 サービス残業やブラック企業の問題は、「働き方」の問題ではありません。 企業が、法律と契約に則った正しい賃金を支払っていない、という問題です。
会社法改悪、サービス残業、多重下請け、労働者派遣、中抜き、これらが、仮に財政出動したとしても、国家の支出が労働者に回らず資本家をただ肥え太らせるだけにさせてしまう原因です。
どれだけ財政出動しても景気が回復しない原因は、この構造的な問題にあります。この問題を無視して「緊縮財政か積極財政か」を議論しても、そ のどちらでもないので答えは出ないはずです。
国家財政が悪化するにはそれだけの原因があります。
それを改善するには、賃金を上げる話だけをするのではなく、まずは「正しい構造改革」を。 それには国内経済の悪化を他国の停滞のせいにせず、消費が伸びないのを 暑過ぎたから寒過ぎたからと天候のせいにせず、何が起きているのかをきちんと報道していただくことも必要です。 内需を拡大することができなかった政権の経済運営の無能さ、増税して内需を減らし輸出企業に傾注している今のやり方は、時代遅れも甚だしい。
【教育基本法を健全なものに】
子どもたちを特定の思想に傾倒させる恐れのある教育方針は、抜本的に改革して当たり前です。 加えてきちんと「働く者の権利」「幸せになる権利」を教えてから社会へ巣立つことができるよう、カリキュラムを構築すべきです。それをしてこなかった為に、現在 の労働問題がここまで深刻化することに繋がっていることは間違いありま せん。
【正しい情報を共有する】
北欧で税金が高いにも関わらずそれを容認する市民が多いのは、税金の使 い途をガラス張りで公開し、市民がそれについて議論して合意形成を図る からです。 税金のことに限った話ではありませんが、私たちの知る権利を守ること、 そして「お任せ民主主義」からいい加減卒業しなければいけません。
【いのちと健康を守る】
2017年に残留基準値が400倍も規制緩和されたグリホサートを筆頭に、 農薬や添加物についての徹底見直しを行う必要があります。
世界中で忌避されている毒のゴミ捨て場のようになっている日本。食品表示法を改悪して遺伝子組み換え食品を選別できなくし、ゲノム編集食 品を審査もせず表示もさせず食べさせようなどもってのほかです。 私たちには食べ物を選ぶ権利も、食べる物に何が入っているのかを知る権利もあるはずです。
また、このような批判も封じ込めようとする自由貿易協定は、見直しではなく即時脱退の方向で。 巨額の費用を投じて除染した汚染土の再利用は、もはや狂気の沙汰とし か言いようがありません。 世界の常識は「封じ込めること」、この一択であるべきです。
世界中の核廃棄物の処理場となる未来は許せません、そうした繋がりを 断つ為にも水道民営化は断固阻止すべきです。
【自公政権による改憲反対】
改憲の議論はする必要がありません。 改憲を政治家側から言う権利はないからです。それが言えるのは、主権を もつ国民のみです。
国民の同意なく改憲の議論をするのは、議員の基本的義務を逸脱する行為 に他なりません。 政治家ごときが改憲を言い出すのは、クーデターに匹敵します。
私たち海風は、護憲(主権・人権の後退を許さない)・格差是正・教育・福祉・環境・沖縄基地問題、等々 様々なことに取り組んでいますが、海風ほど青臭い若者的な主張をしている政党や政治団体は他にありません。
打算や妥協の大人の政治ではなく、崇高な理想や理念を目指しているわけでも ありません。
例えば武力によらない平和、原子力に頼らないエネルギー、米軍基地に依存しない沖縄、平等な税制や公正な法律の運用、これらは全て、かつて若者たちが主張し てきたことではなかったでしょうか? そして主張するたびに、大人たちが「でも現実はね...」と応えてきたのではな かったでしょうか?
でも、だからこそ、私たち海風は、若者たちに訴える潜在的な力を有してい ると思います。
伝えたいことがある、そのためには、まっすぐに青臭いことを主張し続けていくことが大切です。
そして今の政治と社会の現実を知ってもらい、考えてもらうことが大切です。
若者たち自身の未来のために。 平和を愛する、正義を信じる、公正を求める。 分かりやすくて青臭い海風は、みんなの声に一番近い政治団体です。
みんなの声に一番近い海風代表の名に恥じぬよう、皆さんの声をしっかりと受 け止め活かしてまいります。
心にも、時間にも、お財布にもゆとりある社会をめざして。