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前 文

 

私たちの目標は、政府含め、行政の不透明な部分の情報を国民と共有することにあります。並行して、平和・人権・主権在民を確立し、平和理念によって立憲主義に基づく民主的な社会の実現を求めます。また、より積極的な国民の政治への関わりを求めつつ、官僚・国会議員・【国民】という三部会的な組織をつくる直接民主主義へのアプローチにあります。

そして、現在行われている大資本本位の政治を根本的に変革し、明るく豊かな社会・より良い未来をめざします。

明るく豊かな社会・より良い未来とは何か。それは、私たち国民一人ひとりが尊重され、自分の生きがいのために自分自身の人生を生きることができる社会。成熟した、未来へと繋げることのできる社会です。

それを支えてくれるのは、まず経済の充実、健やかな愛と教育、市井に暮らすすべての国民一人ひとりの尊厳が守られる社会システムです。

他者、環境やすべての命に対する余裕や思いやりは、温かな人間関係と信じられる明るい将来と正しい知識、教育から得られるものです。

実体経済の低迷、余裕のなさが無気力を生み、無気力が更に貧困や格差を加速させています。経済の充実で蔓延する諦観からの脱却を促し、国民生活の向上を図らなければなりません。

私たちは、グローバリズムと構造改革の名の下に破壊された平時の安定的な生活を取り戻し整え、有事に備えることに尽力します。

また、国民の命と暮らしを守るためにより良い「今」をつくる努力を惜しまないことが最優先課題と心得ます。

そのためにわが【海風】を、国民一人ひとりに依拠し、正しい経済政策と民主主義の精神に満ちた会として発展させていきます。

「財政拡大・PB黒字化撤廃・ビルトインスタビライザーの再構築」「平和・人権・環境」「教育・福祉・自治」をめぐる活動を発展・拡大させ、市井に暮らす人々の小さな声を丁寧に聞き、日常的な運動と組織を強めるためにも【海風】を地域に根ざしたものにしていかねばなりません。

これらは前述のめざす社会をあきらめない私たち国民一人ひとりの小さな声を通じて、大きな流れとして統一されていく必要があります。

【海風】は、めざす社会を実現するため先頭に立ち、要の役割を果たしていきます。

そして大きく前進する希望に支えられながら、「憲法を活かす豊かな福祉国家の連合政府(思いを共にする政党)」の樹立をめざしていきます。

その政府は、民主主義を拡充する意志と、国民一人ひとりの尊厳に支えられ樹立するものです。

国際社会の現状を見ると、テロや暴力で時代や政治を変えても安定することはありません。安定した生活を恒久的に継続させていくには、国民の声をすくい上げた政治が行われることが必要です。

国民の声、国民の願いだけが世界を変えます。

如何なる場合も暴力や戦争協力は拒否し、外国の干渉を受ける属国政治を否定し、*グローバリズムの荒波の中で、力強い*インターナショナリズムを牽引する世界のトップリーダーとなることを長期目標とします。

市場原理主義・利潤中心主義に代わり、失業も搾取もない、差別も偏見もない社会と、戦争も貧困もない世界をめざします。

それは、多国籍化した巨大資本と「大国」による搾取と収奪、抑圧と横暴に異議を唱える全世界の民衆と連帯する中で、勝ちとられるのです。

   *グローバリズムとは、国境を取り払い世界を均一化すること。移民大量受け入れなどで様々な弊害が起きている。

      *インターナショナリズムとは、各国が独立した主権国家として存在しつつ、相互の共存共栄と世界平和を希求するもの。

 

 

 

​海 風 宣 言

 

1 私たちは、現在の政治、とりわけ経済や国家財政がどうなっているのか、何が起きているのか余りにも不透明で不誠実極まりない現状を鑑み、政権、行政の不透明な部分を自ら国民と共に解明し、正していくことを目的として当会を発足するものである。

2 当会はこのような不透明なものを解明し広く国民に公開し、事実を共有し、行政に改善を求めていく。

3 日本経済は、一部の資本家・外資・企業・富裕層に優位に展開されたことで傾き、政治は信頼を失った。消費税や年金、劣化の一途を辿る福祉政策や拡大する格差などに対し、行政の怠慢ぶりは論を待たない。国民の力で改善を促し停滞・劣化を糾すことは可能と考える。

4 経済不況を理由に働き方改革なるものを制定し、非正規雇用が常態化し、婚姻率は下がり、貯蓄ゼロ世帯が増加するなど雇用・生活不安が拡大している中で、経済を金儲けと考える権力者を否定し、「世を治め、民を済う」本来の正しい経済政策を求める。

5 実体経済の拡大、積極財政によるあらゆる安全保障の拡充を要求すると共に、国内産業保護の観点から自由貿易協定による主権放棄に反対を表明する。

6 人間の生命・生活を守る上で最も重要な基盤の一つである食糧インフラを維持・向上させ、安全性の高い食糧の共有を公的に保障する。

7 セルフIDの導入、LGBT法案に反対し、LGBとTを分けて女児・女性の安心安全、生存権を守る議論をすることを強く求める。また、TやQやXなど、国民に周知せず同性婚と混同して推進する姿勢には明確に異議を唱える。

8 老朽化したものを含め、安全保障の最たるインフラを整え、防災・減災・環境保全に逆行する乱開発に歯止めをかける。同時に避難所のレベルを早急にスフィア基準まで引き上げ、緊急避難時の健康・衛生・安全に配慮する取り組みを行う。また、環境省の指導に従い、家族の一員であるペットと共に身を寄せられる避難環境を整備する。

9 国民生活が不安定になる一方で、戦後民主主義の枠組みである憲法の改正が議論されているが、その内容や目的も不明瞭だ。憲法をただ守るために護憲と声をあげるのではなく、戦後民主義の精神の継承と未来永劫平和を希求する精神を次世代に引き継いでいくことが憲法を守り活かすことである。

10  憲法改正を9条改正のみと錯覚させるような世論があるが、人権の後退や主権制限、とりわけ生存権や幸福追求権に大きく関わる財政健全法と緊急事態条項の危険性を特に国民と共有することに尽力する。

11 当会はこのような状況の中で、「主権者たる国民による真実の解明」を目指して発足する。

つまり国民の権利として、国民自らが自分自身の権利に基づいて真実を知るための組織とし、現代の *三部会的な組織を目指すものである。

  *フランス革命時の三部会をイメージしたもので、ここでは官僚・国会議員・国民を意味する

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